皆様こんにちは。
前回から約10回にわたり
予防歯科の普及のためのポイントを紹介しています。
前回の内容はこちら
予防歯科の普及に大切なこと
予防歯科の普及のためには、
患者さんの健康価値観を上げていく必要があります。
健康価値観とは、
人が「健康でありたい」「健康になりたい」といった
「健康である状態」にかける考え方です。
「健康になるためにいくらお金を払うか」と言い換えてもいいかもしれません。
人によってこの価値観は異なりますが、
それは主に過去の経験によって決まります。
大きなケガや病気に罹ったことがない人と
自分や家族が大きなケガや病気に見舞われた人とでは
健康価値観が大きく異なるためです。
そしてそれは歯科に関しても同様です。
デンタルIQと言ったりもしますね。
まずは患者さんの健康価値観を見抜く
そんな中、患者さんの健康価値観を上げるには
まず今までどんな治療を受けてきたかを聞く必要があります。
そして、ヒアリングのなかで様々な質問を投げかけながら、
ある程度の患者さんの健康価値観の度合いを見抜いていくのです。
例えば、「10年くらい歯医者に行っていない」という返答があれば
その患者さんの健康価値観は低いと判断できます。
一方、定期的にメンテンナンスに通われているのであれば
健康価値観は高いという推測が立てられます。
健康価値観が低いと感じた患者さんに対しては
過去の治療体験が患者さんにとって満足できるものだったのか
満足できなかったのならその原因を突き止める必要があります。
たとえ健康価値観が低い患者さんであったとしても
過去の治療で体験したマイナス要素を解消でき、
ゴールを示すことができれば患者さんの健康価値観が変わり、
治療の中断や予約のキャンセルも減っていきます。
それでは、筋道とゴールとはいったいどんな流れでしょうか?
これは先生方にぜひ知っていただきたい内容の流れです。
患者さんを治療から予防まで導いていきます。
次回はこの流れについて解説していきます。